これからは紙の本はなくなり、すべてデジタルの読書専用端末に
取って代わると言う予想をするITジャーナリストの話を思い出します。
それはかれこれ10年前の事でした。
街から本屋さんが無くなり、すべて読書専用端末に変わり、出版業界
が壊滅する様な予言でした。
しかし、10年経って、その端末を使って本を読んでいる人を電車の中で
観たことがありません。
私も10年ほど前に読書専用端末を入手して、電車で最先端ですよ!
と言わんばかりに自慢げに読書専用端末を開いていました。
ところが、なぜか読み終えても満足しないのです。
紙の本は、今日はここまで読んだと付箋を付けて、本を閉じる時のあの
満足感が読書専用端末には全くないのです。
紙に綺麗にレイアウトされて印刷された本を、1頁、1頁読んで進めてゆくあの
感覚は多分デジタルでは味わえないでしょう!
白い綺麗な紙に印刷された紙の本の方が、頭に内容がすんなり入ってきて、より想像
力が沸く感覚は、人間の理屈じゃない世界の様な気がします。